今日の気になる情報をお届けします。

希少な植物や鮮やかな赤毛のムササビも
中国で49個の巨大な陥没穴群が発見された。
天然の陥没穴がこれほど集中しているのは
世界でもほかに例がないという。
陥没穴群は、中国政府の研究者らが陝西省漢中付近にある
秦嶺・巴山の山岳地帯を4カ月にわたって調査している
最中に発見された。
陥没穴は、調査が行われた約5180平方キロのうち
600平方キロの地域に集中している。
最大のものは直径520メートル、深さ320メートル。
付近では、希少な植物や鮮やかな赤毛の
ムササビも見つかっている。
この陥没穴群は、地下水が何十万年もかけてゆっくりと
地下の石灰岩などを溶かしてできた「カルスト地形」
と考えられている。
同じような地形は世界各地で見られる。
中国メディアによれば、新しく発見された穴の1つを調査した
フランス人洞窟探検家ジャン・プタジ氏は
「世界でもっとも美しい陥没穴」
と言ったそうだ。
地元の自治体は、この陥没穴群や一帯の険しくも美しい景色が注目され
観光客が集まることを期待している。
さらに自治体は、過去の気候を地質学的に記録している
可能性があるこの地域を保護しようと動き始めている。
陥没穴は、地下に発達した空洞の表層が崩壊してできると
米国地質調査所のランダル・オーンドルフ氏は以前の
ナショナル ジオグラフィックの取材に回答している。
こうした陥没穴は、徐々にできることもあれば
突然できることもある。
場合によっては、建物や車が巻きこまれるおそれもあり
死亡事故を引き起こすケースもある。
地中探査レーダーなどの高度な探査技術がなければ
地表が崩壊する前に陥没の兆候を見つけるのは難しい。
建設工事や水管理の不備などが原因で、人為的な陥没穴ができ
大惨事を招くこともある。
【関連情報】
ナショナルジオグラフィック 秘密の地下世界
中国南画の郷 山水の桂林・璃江/奇岩奇峰の武陵源―内田昭良写真集
景観人類学の課題―中国広州における都市環境の表象と再生
DVDでめぐる「中国世界自然文化遺産II」
最後まで、お読みいただきありがとうございました。次回もよろしくね!

↑ ポチっと押してネ!
この記事の著作権は、ナショナルジオグラフィックに帰属します!
- 関連記事
-
- 台湾の子供の「カオナシ」のコスプレ (2016/12/11)
- 世界最大級、49個の巨大陥没穴群を中国で発見 (2016/12/11)
- ビーバーが100均でクリスマスショッピング? (2016/12/09)
スポンサーサイト