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70加盟国・地域突破 アジアインフラ投資銀行の本部=北京
中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は
新たにカナダなど13カ国・地域の加盟申請を承認したと発表した。
これでメンバー(出資者)の数は創設時の57カ国と合わせて
70加盟国・地域となり、先進7カ国(G7)で未加盟は日本と米国のみ。
AIIBが今回、追加加盟を認めたのはカナダのほか
アフガニスタンやベルギー、香港、ペルーなど。
国内・域内手続きを経て出資分担金を
払い込んだ後、正式加盟となる。
金立群総裁は発表で
「AIIBが今や、ほぼ全ての大陸の加盟国を擁していることに
非常に満足している。年内にさらなる追加加盟の申請が
検討されると見込んでいる」
と語った。
トランプ米政権が対外援助の削減や国際機関への関与縮小の方針を
示唆する中、AIIBに加盟する国・地域が増えていることは
国際舞台における中国の役割拡大を示す。
未加盟の米国をよそに、英国やドイツ、フランス、イタリアのほか
オーストラリアや韓国といった米国の同盟国がAIIB加盟国に名を連ねる。
昨年、融資業務を開始したAIIBは、総額17億3000万ドル
(約1928億円)を投融資して7カ国9件の事業計画を支援した。
インドネシアのスラム街の環境改善やアゼルバイジャンから
トルコ経由で南欧までを結ぶパイプライン建設など
携わった事業は多岐にわたる。
AIIBのローレル・オストフィールド報道官は北京での
記者会見で、さらに10を超える国・地域が加盟承認を
待っているとした上で
「日米にも門戸を開いているが両国からの加盟申請は
まだ受理していない」
と語った。
新たな国・地域の加盟に伴い、既存メンバーの議決権比率は
下方修正される見通しだという。
AIIBのウェブサイトによれば、中国の議決権比率は
現在、約27.8%。
同報道官はAIIB年次会合が6月14~16日に
韓国・済州島で開催されると発表した。
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