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断トツ人気「ピザポテト」は1箱5万円也
北海道産じゃがいもの不作のあおりを受け、一部のポテトチップスが
販売休止・終了に追い込まれた「ポテチ・ショック」。
手に入りにくいとなれば余計に欲しくなるのが人情なだけに
需要を当て込んで個人向けオークションサイトには
ポテチが大量出品されている。
価格も市価の数倍どころか、1箱(12袋入り)5万円
という法外な値付けも。
大フィーバーに沸き返る“ポテチ狂想曲”を追った。
「もう食べられない…」ネットで騒ぎに
ポテチ・ショックは、昨夏に北海道を襲った台風の影響で
ジャガイモの収穫量が激減したことが原因。
輸入品では十分な品質が確保できないなどとして、カルビーと湖池屋が
一部の商品の販売について終了や休止に踏み切った。
この件が4月10日にネットニュースなどで報じられると
ツイッターなどSNS上では「もう食べられないのか…」
などの悲鳴が噴出。
全くポテチがなくなるわけでもないのに
蜂の巣をつついたような騒ぎに。
そこで、好機とみた人たちがポテチを独自に入手し、オークションサイト
などに大量出品。
活発に取り引きされているのだ。
法外価格…12袋入り1箱が5万円
個人売買のフリマアプリ「メルカリ」や「ヤフーオークション」を
開いてみると、販売終了か休止のものを中心に数多く
出品されていることが分かる。
中でも断トツで目立つのがカルビーの「ピザポテト」だ。
ヤフオクでは価格が高騰し、ピザポテト12袋入り1箱が
5万円という値付け。
買い手が付く前とはいえ、1袋当り4100円以上で
メルカリでも「ピザポテト BIG」12袋の出品価格が
17000円という例があった。
一見、常識外れのようにもみえる値付けだが、「これでも売れる」と
出品者が強気の判断をしているとも解釈できる。
メルカリですでに取り引きが成立した例では
「ピザポテト 63グラム」(カルビー)が3袋入で999円
「ポテットチップス フレンチサラダ 60グラム」(同)が3袋で890円
(いずれも送料込み)
1袋はせいぜい百数十円という価格を考えれば
そのフィーバーぶりが分かるだろう。
なぜ、ピザポテトばかりが注目されるのか。
その理由はよくは分からないようだ。
カルビー広報部は
「人気を博していることは承知している」
とした上で
「もともとの人気トップは『うすしお味』なんです。どうやら最初の
ニュースが出た際、ピザポテト5種類すべてが休売となり
それが注目されたことが一因かもしれない」
と困惑気味に説明した。
「希少価値」とあおり、転売で利ざや
オークションサイトへの出品者の意図が
利ざや稼ぎにあることは明らかだ。
市価よりも高値で出品しながら、商品説明欄に「希少価値」「入手困難」
などと購入をあおるような文言も書き込まれており
狙いは転売利益にあるわけだ。
こうした“転売ビジネス”について、ツイッター上では批判的な声があり
「買い占めて高値で売りつけようとしてんの、絶対キモイ」
などの指摘が出されている。
「昔、オイルショックでトイレットペーパー騒動が起きた時も
こんな感じだったんだろう」
などと揶揄する声も書き込まれ、個人売買は自由という面は
あるにせよ、好意的な受け止め方は少ない。
メーカー側は対応に苦慮しており、カルビーの広報担当者は
「市場を混乱させてしまったことをお詫びします。一日も早く従来の価格で
提供していきたい」
湖池屋の広報担当者も
「(販売が)正常に戻るよう取り組んでいく」
と話すのみだ。
騒動の余波で、漁夫の利ともいうべき恩恵に浴しているのが
「チップスター」を販売するヤマザキビスケットだ。
「原料が異なるため、不作の影響は受けていない。むしろ、他社商品が
消えたことで小売店の棚が空き、自社商品が置かれるようになった。
通常よりもよく売れているほどですよ」
と同社担当者はいう。
いずれにせよ、ジャガイモの安定供給が待たれるところだ。
【関連情報】
在庫少!カルビー ピザポテト 63g × 12袋
海が運んだジャガイモの歴史
世界一やさしい メルカリ転売の教科書1年生
サザビーズで朝食を─競売人が明かす美とお金の物語
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