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突然メンタル不全で倒れる…
5月は環境の変化や連休による反動で、体調不調を
起こしやすい時期である。
「いやいや、私の職場は大丈夫」と思っているかもしれないが
安心してはいけない。
実はいま、5月ではなく6月に突然メンタル不全で倒れてしまう
「6月病」が増えているのをご存じだろうか。
優秀な人材の採用、最適な人材配置--。
人事の役割は多岐にわたり、しかも組織の力を高める上で
重要なものばかりだ。
また近年は、人手不足が深刻化しており、採用した社員を
“いかに辞めさせないか”という役割も強く求められている。
そうした中でこの5月は「就職」「転職」「異動」など環境の変化や
連休による反動で、体調不調を起こしやすい時期と言われている。
読者の職場でも、「5月病」にかかっている人は
いないだろうか?
実はいま、5月ではなく6月に突然メンタル不全で倒れてしまう
「6月病」が増えているのだ。
6月病に詳しい人形町メンタルクリニックの勝久寿院長によれば
「5月病よりも厄介で、気を付けなければならないのが6月病」
だという。
あまり聞いたことがないこの6月病とは何か。
また、どうすれば6月病から社員を、そして自分を
守ることができるのか。
勝院長に話を聞いた。
5月病と6月病
--まず、「5月病」とは何か。改めて教えていただけますか。
勝院長
5月病はもともと、60年代にマスメディアが作り出した言葉です。
当時は、受験勉強を頑張ってきた真面目な学生が入学後に
燃え尽きて目標を失ってしまう、あるいは、思い描いていた
理想と現実のギャップに悩むことで5月くらいに学校を
休みがちになってしまう現象のことを指していました。
その5月病という概念が、「就職」「転職」「異動」などで変化した
新しい環境に適応できない社会人に対しても使われるようになったわけです。
4月は学生だけではなく、社会人にとって環境が
変わることが多い時期。
4月はまだ我慢ができても、5月の連休の反動で疲れ(症状)が
一気に出てしまうケースが多いのです。
この5月病を正式な病名に直すと「適応障害」ということになります。
適応障害は
「(仕事などに対して)不安が強くなる」
「無気力になる」
「お酒の量が急に増えたり、怒りっぽくなる」
などの特徴があります。
また、主に「真面目」「完璧主義」「プライドが高い」といった
要素のある人が疾患に陥りやすいと考えられています。
--「5月病」だけでなく「6月病」という言葉もあるそうですね。
「6月病」とは何のことでしょうか。
勝院長
4月からの抱えていたストレス状態が続き、なかなかそのストレスを
断ち切れない人が6月に「うつ病」になるというケースがあります。
それが6月病です。
5月病(適応障害)は急性疾患によるものですが
6月病(うつ病)は慢性疾患。
慢性的にストレスを抱えることによって起こります。
近年こうしたケースがよく見られるようになりました。
6月病の一歩手前である5月病の段階で適切に対処し、ストレスを
解放できればいいのですが、それができすに我慢してストレス状態を
放置すると6月頃に心の糸が切れてしまうのです。
結果、精神状態がボロボロになり、職場への復帰が
困難になってしまいます。
できるだけ早くストレスを断ち切る(解消する)
ことが大切なのです。
次回に続きます。
【関連情報】
「いつもの不安」を解消するためのお守りノート
メンタルが強い人がやめた13の習慣
「自分の働き方」に気づく心理学
ちょっとしたストレスを自分ではね返せる子の育て方
最後まで、お読みいただきありがとうございました。次回もよろしくね!

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