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ウナギビジネス3
メーン州では、2017年春のシラスウナギは豊漁。






米国ウナギビジネスの闇(3)

漁業委員会がシラスウナギ漁への締めつけを強めていたころ
合衆国政府は複数の州で潜入捜査を始めた。

シラスウナギの英名、グラスイールにちなんだ「割れガラス作戦」
によって、東海岸の各地でシラスウナギのロンダリングと
違法取引スキームに関わる人々を取り締まろうとしたのだ。


割れガラス作戦

取引業者は禁漁地域からシラスウナギを買い、別の場所に運んで
合法に捕獲されたシラスウナギと混ぜる。

さらに、発送に必要な書類に手を加え、アジアに輸出していた。

2014年3月17日、サウスカロライナ州ラフィンで、8ポンド
(3.6キロ)近いシラスウナギが入ったパッケージを
ヤラン・イム氏(35)が購入。

だが売ったのは、米国海洋大気局(NOAA)の覆面捜査員だった。

イム氏は捜査員に3450ドルの小切手を渡し、3日後に
合計38ポンド(約17.2キロ)、2万5000ドル相当のシラスウナギを
マサチューセッツ州ボストンを経由して香港の輸入業者に船便で送った。

続く数週間で、イム氏は同様の購入を繰り返し、中国はじめ
各地にシラスウナギを輸出。

取引額は50万ドル超に上っていた。

摘発者はイム氏を含め10人以上に上り
さらに増える可能性もある。

連邦の捜査関係者は、現在進行中の捜査については
話せないと口をそろえている。


不漁の夜でも

干潮を迎えた朝8時半ごろ、メーン州エルズワースを流れる
ユニオン川の河口近くには灰色の空が広がり
冷たい霧雨が降っていた。

ポール・ドラゴン氏の息子、アダム氏は袋網の片方をほどき
夜の間にシラスウナギがどれだけかかったか目をこらした。

アダム氏は44歳。

やせていて動作に無駄がなく、あごの無精ひげには
白いものが交じっている。

緑のアウトドアジャケットを着て灰色のスカルキャップを被り
腰まである長靴をはいていた。

アダム氏は網をゆすり、身をよじるシラスウナギを
白いバケツに移した。

「前の晩よりだいぶ減りました。今までで2番目に
 少ないかもしれません」


それでも、不漁の夜を補えるほどの豊漁は珍しくない。

「先週3ポンド(約1.4キロ)捕れたときは、『だからシラスを捕ってるんだ』
 という感じでした」


とアダム氏。

彼の推計では、3ポンドでシラスウナギ7500匹くらいだろう
ということだった。

アダム氏は、シェルドン氏よりも後に参入してきた
2つの業者と主に取引している。

だが、どちらにも連絡がつかなければ、クォンセット・ハットの
シェルドン氏を訪ねる。

シェルドン氏は、ぬるぬるしたシラスウナギ入りの袋をひねって
絞り袋からクリームを出すような動作で水を出した。

そして金属製のボウルに移す。

重さは1.15ポンド(522グラム)。

「5日後には中国に着いているでしょう」

とシェルドン氏は言い、データをコンピューターに打ち込んだ。

「バイヤー:ビル・シェルドン。港:エルズワース。重量:1.150ポンド。
 単価:1300ドル/ポンド。合計:1495ドル」


シェルドン氏からアダム氏に小切手が手渡された。

現金のやり取りを禁じる決定について

「バイヤーにとっては安全になりました」

とシェルドン氏は言う。

全ての売買がリアルタイムで記録されるため、取締機関は
アジアでの引き渡しまで含めた全過程を監視できる。


養殖を目指して

シェルドン氏とアダム・ドラゴン氏には1世代の隔たりがあるが
将来については意見が一致している。

「一家でウナギ養殖に携われたらと思います」

とアダム氏。

「シラスを捕り、養殖し、国内に売るのが夢です」

すし人気の高まりに伴い、ウナギ需要はアジアのみならず
世界中で高まっている。

シェルドン氏も

「この業界の未来は全て養鰻にあります」

と話す。

「ここでウナギを育てて、国内で消費しない分を外国市場に回す。
 いま売っているのと同じ相手に売るのです。それがとても合理的です」


だが、行く手には障害もある。

魚の養殖は費用がかかるし、アジアで一般的な養殖方法の中には
米国で認可されていないものもある。

例えば、ホルモンの使用だ。

ウナギは成長過程で、オスにもメスにもなり得る。

密度の高い養殖池ではオスの割合が高くなりやすい。

そこでメスを増やすためにホルモン剤が与えられたり
ウナギの成長を促すためにホルモン剤が用いられたりするという。

「ここで養鰻が実現するころには
 私は生きていないでしょう」


とシェルドン氏。

「今のところは、漁業を維持しつつ稚魚を捕って売るのが
 理にかなっています。長靴とタモ網を持っているだけの男に
 とってはありがたい漁業です」


ショッピングモールが並ぶエルズワースの
大通りの角にすし店がある。

「ウナギ・キュウリ巻き」を6ドルで食べられる店だ。

すしは好きかとシェルドン氏に尋ねると
「あまり」と顔をしかめた。

次いで、彼はシラスウナギが入ったボウルに歩み寄ると
数匹を生きたままつまみ、一度に飲み込んで見せた。

「すしと同じですよ。試してみて」

と筆者に勧める。

「長寿と知恵に恵まれます」


その場のみんなが笑った。

だがシェルドン氏は暗い顔になり

「かなり重い罪に問われてしまって」

と言った。

「でも、法廷で弁明する機会は誰にでもあります。
 私の場合はこれからです」



【関連情報】

ウナギNOW―絶滅の危機!!伝統食は守れるのか?
江戸の魚食文化―川柳を通して―
うな丼の未来 ウナギの持続的利用は可能か
あんなに大きかったホッケがなぜこんなに小さくなったのか


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