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ミツバチ大量死の原因?
世界中の蜂蜜の75%から、ミツバチに神経ガスとして作用する
殺虫剤の痕跡が見つかり、作物の重要な花粉媒介者である
ミツバチの生存に対する懸念が高まっている。
研究者らが5日、明らかにした。
米科学誌サイエンスに掲載された研究論文によると、世界中から
集められた198種類の蜂蜜試料で検出された濃度は、欧州連合(EU)が
定める人間の食用とする際の残留基準値を下回っており
人体の健康への影響はなさそうだ。
だが、蜂蜜試料の34%がミツバチにとって
「有害なネオニコチノイドの濃度」で汚染されており
慢性暴露はハチの生存に脅威だと研究論文は指摘している。
ミツバチは世界の主要穀物の90%の授粉を支えているが
近年はダニや殺虫剤、ウィルス、菌、またはこれらの組み合わせが
原因とされる謎の「蜂群崩壊症候群」で死んでいる。
研究対象となった欧州の蜂蜜は、2013年のEUによるネオニコチノイドの
一部規制前に採取されたもので、規制の効果を調べるには
さらなる研究が必要とされている。
ミツバチは植物の花蜜を集めながら授粉し、時間をかけて
この甘い液体が蓄積され濃い蜂蜜ができる。
汚染レベルを検査するために世界中の生産者から
蜂蜜の試料が取り寄せられた。
スイスのヌーシャテル大学のエドワード・ミッチェル氏が率いる
研究チームは、一般的に使用されている5種類のネオニコチノイドの
検査を実施した。
「蜂蜜試料全体の75%は少なくとも
1つのネオニコチノイドを含んでいた」
という。
蜂蜜の汚染の割合を地域別で見ると、北米が最も高く86%
次がアジアの80%、欧州の79%となっている。
最も濃度が低いのは南米の57%だった。
研究論文は
「世界の花粉媒介者のかなりの部分がネオニコチノイドの影響を
受けていることを、この結果は示している」
と指摘した。
国連は昨年、ミツバチやチョウを主とする花粉を媒介する
無脊椎動物の40%が、全世界で絶滅する恐れがあると警告している。
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