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古代エジプト2
エジプトのケナに近いハトホル神殿のレリーフ





噴火と暴動に相関性

この研究の発案者は、ルドロー氏と米エール大学の歴史学教授
ジョー・マニング氏である。

登山家でありロッククライマーでもあるマニング氏は
古気候学に興味を持ち、歴史家や気候専門家を招いて
内輪の懇親会を開くようになった。

ある晩、当時やはりエール大学に在籍していたルドロー氏とともに
ワイングラスを片手に火山の話をしていた。

ルドロー氏はコンピューターを開いて、最近採取されたという
氷床コアのデータをマニング氏に見せた。

このデータを分析すれば、過去2300年間のうち、大規模な噴火が
いつ起こったかをほぼ1年単位で特定できる。

「グラフの山に、やけに見覚えがあると感じました」

論文の筆頭著者で、プトレマイオス朝の専門家である
マニング氏はそう振り返る。

地球上では過去100年間、大規模な噴火がほとんど起こっていないが
20世紀最大と言われる1991年のピナツボ山噴火と同規模の噴火は
プトレマイオス朝時代に10年に2~3回は起こっていた。

マニング氏は、それらの噴火があった年のいくつかが
大きな暴動のあった年と重なっていることに気づいた。

さらに調べを進めていくと、暴動という暴動がほとんど噴火の後に
起こっていることがわかった。

時には、噴火から2年目に騒乱がピークに達することもあった。

このタイムラグの理由は、食糧危機に直面した国が
短期的に救済措置を取っていたためではないかと研究者は考えている。

例えば、クレオパトラは紀元前46年と44年の噴火の後
貯蔵穀物を解放していた。

面白いことに、研究者は噴火と戦争の勃発との間には
関連性を見いだせなかったが、噴火と戦争の終結には相関関係が
あることがわかった。

クレオパトラの時代より遡ること200年前、エジプトとシリアの
セレウコス朝の間でシリア戦争が繰り返されていた頃
ユーフラテス川のバビロンまで進軍したプトレマイオス3世が
突然祖国へ引き返したことがあったと、あるローマの歴史家が
書き残している。

別のパピルスによると、その理由は国内での暴動を
鎮圧するためだったという。

この暴動もまた、2つの大規模な
噴火の時期に一致している。

「あれほど成功していた遠征を突然放棄したのはなぜか
 説得力のある理由はこれしかないように思います」


と、ルドロー氏は言う。

科学者たちは、遠方の噴火がエジプト王朝全体の行動を
左右していたというつもりはないと断っているが
少なくともかなりの影響があった可能性は捨てきれないとしている。

「2年も3年も続けて川の氾濫がなければ、人々は不安になり
 パニックに陥ることもあるでしょう」


と、マニング氏。

ルドロー氏も

「暴動が起こる理由が、ほかにもあることは十分承知しています。
 ただ、ここではほぼ全てのケースで、噴火の後に暴動が起こっている
 ことが体系的に示されました。とても偶然とは思えません」


と述べている。


はるか遠くの噴火が引き金に

噴火がどこで起こったのかは、正確にはわかっていない。

アラスカか、ロシアか、熱帯か、アイスランドか、それとも
全く別のどこかかもしれない。

だが、エジプトに最も影響を与えていたのは、北半球の
遠い場所で起こった噴火であろうことを気候モデルは示している。

熱帯降雨帯を南へ押しやり、ナイル川源流での
降雨量が減るためである。

アレクサンドリアに住んでいた人々は、もちろん何が
起こったのかわかるはずもないが、ある古文書には
太陽がぼやけ、土地が干上がり、川の氾濫がなく
農作物の種が不足したと書かれている。

「これは、火山の噴火を記述したものだと思います。でも、アラスカの
 火山が噴火してエチオピア高原の降雨量が減ったとは
 理解していなかったでしょう」


と、マニング氏は言う。

ナイル川がしばらく氾濫しなかったため、作物が取れず
したがって税金を納めることができなくなった人々は
土地を手放さなければならなくなっただろう。

紀元前209年の噴火の後

「多くの農民が死に、土地は乾燥した」

と書かれた記録が残されている。

この時もやはり、暴動が起こっている。

クレオパトラがローマ海軍に敗れる頃までには、氾濫のない年が
何年も続き、エジプトは

「飢饉、疫病、インフレ、政治腐敗、地方の人口減、人々の移動、土地遺棄」
に直面したと歴史記録に残されている。

プトレマイオス朝の滅亡には多くの要因が絡んでいるが
論文著者らは、過去2500年間で3番目に規模の大きい噴火の後
クレオパトラの死が訪れたことを指摘している。

その後200年間、ローマ帝国が最盛期を迎えるまでの間
地球上の火山は鳴りを潜めていた。

また、ここ100年間も比較的落ち着いている。

世界の人口の70%が今もモンスーンの雨に頼っているなか
次に大きな火山噴火が起こった場合、世界は対応する準備が
できているのだろうか。

今回の研究でさらに浮き彫りになるのは、地球が現在直面している
もうひとつの問題、地球温暖化である。

地球工学を温暖化対策に利用できないかが模索されているが
そのなかに、火山噴火と似た状況を作り出すために
エアロゾル粒子を空へ打ち上げ、太陽光を遮るという案がある。

だが、プトレマイオス朝の例を見ると、そのような温暖化対策が
予想もしていなかった深刻な結果を招くことも考えられそうだ。


【関連情報】

西暦536年の謎の大噴火と地球寒冷期の到来
せまりくる「天災」とどう向きあうか
衛星画像で読み解く 噴火しそうな日本の火山
火山全景: 写真でめぐる世界の火山地形と噴出物


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