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トランプ政権が科学報告書を承認
米政府は3日、気候変動は人間の活動によって
引き起こされている可能性が「極めて高く」
炭素排出量を大幅に削減しなければさらに悪化する
との科学報告書を公表した。
連邦法に従って作成されたこの報告書の結論は、地球温暖化は
中国のでっち上げだと言い張るドナルド・トランプ大統領の立場とは
まったく相容れないものだが、ホワイトハウスは報告書を承認した。
この気候科学特別報告書(Climate Science Special Report)は
「人間の活動、特に温室効果ガスの排出が、20世紀半ばから
観測されている温暖化の主要因である可能性が極めて高い」
と指摘し
「これに代わる説得力のある説明はない」
と述べている。
報告書は米航空宇宙局(NASA)やエネルギー省などの
米政府機関の支援を受けて、米海洋大気局(NOAA)が編さん。
政府機関、大学、民間の50人以上の研究者が共著者になっている。
炭素排出量を大幅に削減しなければ、今世紀末までに世界の
年平均気温は産業革命前より5度以上高くなる恐れがあると
報告書は指摘している。
海水面は
「これからの15年間で数インチ」
「今世紀末までに1~4フィート」
(30~120センチメートル程度)
上昇するとみられ、世界の海水面が
「2100年までに8フィート」
(240センチメートル程度)
上昇する可能性も排除できないという。
報告書の結論は気候科学者にとって意外なものではなく
一般の米国人も既に以前より激しい豪雨、沿岸部での洪水
干ばつ、これまでになく頻発する熱波や森林火災、雪解けの
早まりなどを通じて気候変動の影響を感じている。
トランプ政権は地球温暖化で化石燃料が果たしている役割を
繰り返し否定または軽視してきた。
しかしNOAAは、同報告書の公開を
ホワイトハウスが認めたと発表した。
NOAAによると報告書は政策を提言するものではないが
気候関連のリスク評価と政策決定のための情報提供の
基礎になるとしている。
【関連情報】
気候変動 瀬戸際の地球 (ナショナル ジオグラフィック 別冊)
人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか
これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動(上)
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