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新石器時代のワイン
東欧の国ジョージア、ワイン造りのルーツ





東欧の国ジョージアの首都トビリシから30キロほど離れた
肥沃な緑の谷に、泥レンガの家々が地中から突き出した
小さな高台がある。

ガダチリリ・ゴラと呼ばれる遺跡の発掘現場だ。

今から8000年前の石器時代、ここで暮らしていた人々は
ブドウを好物としていた。

彼らの残した土器には、ブドウの装飾が施されている。

また、遺跡から採取した花粉を分析したところ、今は森になっている
近くの丘の斜面には、かつてブドウ畑があったことがわかった。

国際的な考古学者から成るチームによると、そのブドウ畑で
取れたブドウは、ワインの醸造に使われていたという。

とすれば、カダチリリ・ゴラとその近くの村に住んでいた人々は
現在知られている限り世界で最古のワイン醸造者ということになる。

紀元前6000年、先史時代の人間がまだ石器や骨角器に頼っていた頃
すでにこの地では大規模なワイン醸造が行われていたのだ。

この研究成果は、11月13日付の
米国科学アカデミー紀要で発表された。

重なった円形の家々を掘り下げていくと、大きな壺の底の部分など
埋もれていた土器の破片がいくつも発見された。

さらに、そこから1キロ半離れたシュラベリ・ゴラという
別の石器時代の村からも、土器のサンプルが見つかった。

ここは、1960年代にも一部発掘されていた。

米ペンシルベニア大学の考古学者パトリック・マクガバン氏が
それらを分析したところ、両方の遺跡の土器サンプルから
ワイン残留物の存在を示す酒石酸という有機化合物が検出された。

この分析結果に加え、壺の外側に施されていたブドウの装飾
現場の細かい土から発見された大量のブドウの花粉
放射線炭素年代測定で紀元前5800~6000年と特定された
ことなどから、ガダチリリ・ゴラの人々は世界最古の
ワイン醸造者であったと考えられる。

ワインではないが、中国の賈湖(ジアフー)遺跡からは
それよりもさらに1000年前に穀物や野生の果実を混ぜて発酵させた
飲み物が存在していた証拠が見つかっている。

村の土からは、ブドウの種や茎があまり見つかっていないため
ワインの醸造はブドウ畑があった丘で行われていたのではないかと
考古学者は考えている。

「より涼しい環境でブドウをつぶして発酵させ、小さな壺に注ぎ入れ
 飲める状態になってから村へ運んだのではないでしょうか」


と、カナダ、トロント大学の考古学者
スティーブン・バティウク氏は語る。

同氏は、ジョージア国立博物館のミンディア・ヤラブズ氏と
共同で発掘調査を指揮した。

これよりも後の時代になると、ワインの酸化を防いだり
不快な味を隠すために松脂やハーブが使われるようになった。

現代は、同じ目的で亜硫酸塩が使われる。

マクガバン氏の化学分析からはそのような残留物が
検出されなかったため、まだ初期の醸造実験の
段階にあったと思われる。

当時、ワインは季節的な飲み物で、醸造した後酸っぱくなる前に
飲まれていたということだ。

「松脂は使われていなかったようです。世界最初の
 純粋なワインということですね。まだ、樹脂が酸化防止
 になるということは知られていなかったのでしょう」


と、マクガバン氏は説明する。

この研究によって、人間が農耕と牧畜を覚え、定住して
生活するようになった新石器時代の新たな一面が明らかになった。

その段階的な変化は「新石器革命」と呼ばれ、ガダチリリから
西へ数百キロ離れたアナトリアで紀元前1万年頃に始まった。

人々がアルコールに関心を持つのに、それほど長い
時間はかからなかったようだ。

農耕が始まってからわずか数千年後に、ガダチリリの人々は
発酵のやり方を学んだだけでなく、ヨーロッパブドウを栽培し
品種改良し、収穫するようになった。

「彼らは、移植法や製造方法など、ブドウ栽培の研究を重ねました。
 人間がいかに発想力に富んだ種であるかを示していると思います」


カフカス山脈の懐に抱かれた国ジョージアは、新石器革命が
起こった地域に近く、8000年経った今でもワイン造りに情熱を燃やしている。

この地を原産とするブドウの種は500種以上。

長年にわたり人々が改良を重ね、育ててきた証しだ。

トビリシのにぎやかな下町へ行っても、今なお残るソビエト時代の
ぼろアパートの壁にブドウのつるがはっている。

「この地域のワイン文化は、深い歴史的ルーツを持っています」

と、ジョージア国立博物館の館長
デビッド・ロードキパニーゼ氏は語る。

「新石器時代の容器に似た大きな壺は、今でもジョージアで
 ワインの醸造に用いられています」


米スタンフォード大学の考古学者パトリック・ハント氏は
今回の研究結果から、石器時代の人も複雑で豊かな生活を送り
現代の私たちと同じような興味や悩みを持っていたことがわかると話す。

「ワイン造りは、生存に必要な営みというわけではありません。
 当時の人々も、実用的なことだけをやって暮らしていたのではない
 ということがわかります。過渡期にあった新石器時代ですら
 私たちが思う以上に洗練されていたのでしょう」


ガダチリリ村の近くで当時栽培されていたブドウの種と似た
現代の種が見つかれば、その近くでブドウ園を作って
先史時代の人々がどのようにワインを醸造していたのかを
研究したいと考古学者らは考えている。

発掘作業は、まだ一番底の最も古い層には達していない。

バティウク氏は

「今後さらに古い時代のワイン醸造の証拠が見つかるかもしれません。
 今私たちは、西洋で数多くの文化において中心的な役割を果たしてきた
 ワインの歴史をなぞっているところです」


と話している。



酒と人類 (ナショジオ・セレクション)


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